のみ友通信 116号「魔法のツボ」

 

「このツボを押すと一瞬で痛みが消える!」

 

東洋医学って、そんな神秘的な

魔法のツボを教えてくれる

イメージがありますよね。

 

僕もそんなことを期待していた一人です。

(北斗の拳の見過ぎ…笑)

 

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でも東洋医学を学んだ先にあったのは

 

「○○すれば ⇒ ○○が治る」という

機械操作マニュアルのような方法と

真逆の所に東洋医学の価値がある!

 

という気づきでした。

 

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逆に言えば「魔法のツボ」を声高に謳い

ゴッドハンドを誇示する人がいたのなら

 

それこそ「魔法の壺」を売りつける商法と

同じなのだと思っています。

 

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東洋医学のほんとうに素晴らしい先生は

自身の凄さを誇示するのではなく

 

神秘のベールで

煙にまこうとするのでもなく

 

謙虚に真摯にカラダに訊ね

耳を傾け、小さなトライアル&エラーを

自信をもってやっておられる人です。

 

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他者の治療でその手法を使うには

熟練の技が必要ですが

 

セルフケアの場面なら

「なんかいい感じか?」という指標を

活かすことが出来て、とても簡単なんです。

 

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そんなことをお伝えたくて

いろいろ発信をしているのですが

 

やっぱり「魔法のツボ系」のほうが

インパクトあるし、注目されるし

 

こちらはどうも人気がないし(笑)

いつも悔しいなぁと思ってました。

 

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でも、やっぱり僕は

「小さなトライアル&エラー系」

に確信をもってるんです。

 

それは鍼灸の勉強をしていた頃の

ある先生との出逢いがきっかけでした。

 

今日はそんなおはなし。

 

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● 目次

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・ のみ’s Bar「小さなトライアル&エラー」

 

・ 解剖学オンライン/7月開講

 

・  のみやま出没情報

 

・  編集後記

 

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● のみ’s Bar「小さなトライアル&エラー」

 

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いつもは、読んだ本の紹介なのですが

今回も冒頭のお話の続きです。

 

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もう25年近くも前のことです。

 

当時、鍼灸の学生だった僕は

少しでも早く腕を磨いて、信頼される

治療家になろうとギラギラしてました。

 

素晴らしい先生という評判を聞けば

すぐに出かけて教えを請うたり

 

ほんとにお金のない時でしたが

こちらも必死で「何とか吸収してやろう」

とくらいついていたのを覚えてます。

 

(めんどくさいやつですよね…笑)

 

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そんななか、鍼灸の著名な先生が

一堂に会し、治療を見せて下さる

イベントに参加したんです。

 

どの先生も大勢のお弟子さんに囲まれ

オーラがすごかったです。

 

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そんな先生方の治療は

ぱっと脈を診て、鍼をすると

一瞬で治るみたいな感じで

 

ギャラリーも「おお~っ!」って

感動しているんです。

 

まるでマジックショーみたいに。

 

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でも、そんな中でただ一人

日本を代表するその先生だけは

 

大勢のギャラリーに囲まれる中で

いたって普通の穏やかな感じで

治療をされていました。

 

最初に患者役の人の脈をみるのですが

「あれっ、わかんないなぁ~」って

にこにこ首をかしげてるんです。

 

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ギャラリーも「えっ?」って驚いてます。

 

でもその先生は、笑顔のまま

患者さんの反応を丁寧に観察して

お話しして

 

ちょこっと鍼を打って

また観察してお話しして

と繰り返しているうちに

 

どんどん患者さんの表情が安心して

変わってくるんです!

 

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それは僕にとって衝撃でした。

 

治療家の先生というの人は

「間違えてはいけない」

「失敗は許されない」と

 

頑なに思い込んでいる中で

こんなやり方でもいいのか!って。

 

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何よりも、その先生の真摯で

自然でウソのないあり方に

心の底がホッと緩むのを感じました。

 

僕もこうありたい!と思いました。

 

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その後、ここでも何度も書いている

複雑系の学びをつうじて

 

この「小さなトライアル&エラー」

つまり「対話」こそが

 

変化するカラダと向き合う鍵なのだと

確信を持ったんです。

 

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それは変化するカラダも

畑も、波も、この社会も

人生を歩む時もまた同じなのだと。

 

いま取り組んでいる

東洋医学の本もそんな本です。

 

しっかり書き上げて

多くのみなさんに届くといいなぁ。

 

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● 解剖学オンライン講座 7月スタート

 

(録画視聴可 × 体感型 × 火曜夜 )

 

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この講座で伝えたいことも実は同じです。

 

機械のように 身体を操作するために

解剖学を使うのではなく

 

身体を感じ・言い分に耳を傾けるために

解剖学を活かそうよ!という講座です。

 

それを他者と行うのがセラピー

自分の身体で行うのがヨガだと思うから。

 

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僕の一丁目一番地として

自信を持ってお勧め出来る講座です。

劇団四季のライオンキング的なやつ(笑)

 

録画だけの視聴もOKです

 

ぜひチェックしてみて下さい。

 

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広背筋が緊張すると?(3分30秒)

 

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● 編集後記

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1週間前にお送りしたばかりですが

先日のメルマガとリンクしているので

また書いてみました。

 

ご意見ご感想頂けると嬉しいです!

 

そんなフィードバックループ=対話こそが

一番大切にしたいことだから。

 

これまでのバックナンバー

 

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Unplug-lab Japan 野見山 文宏&雅江

 

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