ちいさな自給2022/2023メンバーページ

自然農の人参

 
ようこそ!管理人の野見山です。

このページはメンバー限定サイトです。

 

自然農の説明と動画を都度UPします。

 

もくじ

1.大切にしていること3つ

 

アマチュア万歳

全てのスタイルが最高!

失敗なんてない!

 

2.自然農の基本

 

事前準備

土台作り(畝のはなし)

草マルチ

 

3.実践編

 

①リーフレタス

②プチトマト

③ショウガ

④大豆

⑤落花生

⑥小豆・ささげ

⑦ピーナツかぼちゃ

 

4.キーワード

 

・ブリコラージュ

・Heal

・間接的アプローチ

・なんかいいかんじ

・ちいさなトライアル&エラー

 

大切にしていること(その1)

 

● アマチュア万歳!

 

目指すのは「ちょっとした自給」です。

 

プロじゃないのですから、結果は自分が満足出来ればOK!誰かの決めた基準に合わなくても大丈夫です。

 

あなたの置かれた場所で、周りにあるもので、あなたのやりかたを、口笛吹きながら楽しみましょう♪


大切にしていること(その2)

 

● 全てのスタイルが最高!

 

初めて野菜を育てる人、大きな畑を借りてる人、録画で参加する人・・・。

 

全ての人が、背伸びしたり、マウントを取り合うのではなく、そのままでいられることを尊重します。


大切にしていること(その3)

 

● 失敗なんてない!

 

講座を通じてみなさんが体験すること、気づくこと、その全てがまなびです。

 

野菜が出来た/出来なかった…それが良いのでも悪いのでもなく、小さな実験を繰り返し、まなぶ姿勢を尊重します。


自然農の基本

Web of Life

 

自然農・自然農法・自然栽培・有機農法…それぞれ定義が細かくあり、その論争だけでもややこしいのです(笑)

 

でも「のみやまの伝える自然農」

 

① 自然のチカラを借り

② 最小限の介入で

③ 身の回りものの活かし

 

野菜を育てるというものです。

 

不耕起草生(出来るだけ耕さず、草と共生しつつ)・肥料も農薬も使わないのが原則ですが、時と場合によって柔軟に対応するようにしてます。

  

もし伝えることを一つだけにしぼるなら「自然にワタシの都合を合わせる」ということ。そこがもっとも大切なポイントになります。

Step1 事前準備

 

● まずは簡単な本を1冊購入して、イメージすることをお勧めします。

 

これならできる自然菜園」竹内孝功

自然農の野菜づくり」高橋浩昭

 

竹内さんの本や動画がわかりやすいです。僕は静岡自然農の会で学んだ、沼津の高橋さんの畑が理想の畑です。

 

でも本を読み過ぎると、いろんな考え方があって迷います(笑)僕の結論は「やってみなくちゃわからない!」につきます。

 

 

● 事前の観察や準備の動画です。(以下 文章での簡単なまとめです)

 

1.何を植えるか?(3分)

 

畑のありのままを観察し・そこで育つものを育てるのが基本です。

 

2.自然農3点セット(4分)

 

軍手・スコップ・のこ鎌、この3点があれば大体のことはなんとかなります。

 

3.草で見分ける土の良し悪し(5分)

 

優しく柔らかな草の生える土は柔らかく肥えて、硬い草の生える土は痩せている

 

⇒こちらのHPがわかりやすいです「雑草で見分ける土の酸性度と肥沃度」

 

※スマホで動画を初めて撮ったもので、アングルや音声が

良くないです(ゴメンナサイ)


Step2 土台作り(畝のはなし)

 

種播き前の作業です。プランターの方には必要ありませんが、健やかな腸や、場づくりを考えるヒントがあるかもしれません。

 

 

以下、簡単なまとめです

 

1.何のためにつくるの?

水はけをよくする・表面積UP・多様性)=腸壁のような状態

 

2.畝の立て方

 

畝は南北に長くするのが基本だが、そんなに神経質にならなくてもOK。

 

・ 草を地際で刈り(根っこは残す)

・ 一旦横にどけ、鍬で溝を掘る

・ 掘った土を畝に積む (水はけの悪い所は高く)

・ 出来上がり畝幅1m  通路50㎝ 

・ 畝が出来たら、表面に草を被せて保湿

 

3.畑と外部の境界線は明確に

 

自然農の畑は、どこが畑なのかわからなくなるので、外部との境界線は草を刈るなど明確に。

 

 

▼ 動画「畝を立てる」

 

最初8分 手順や意味を僕が説明してます

後半3分 僕が実際にやってるところです

▼ 動画「畝に炭を埋める」1分

 

【オプション】通常の自然農の畝は前述までですが、今回は実験的に畝の中に、微生物の住処となるように竹炭やシイタケのほだ木・枯れた竹を細かく砕いて埋めてみました。(ホームセンターで売ってる普通の炭やウッドチップ、その辺の枯れ木・落ち葉・枯れた草でもOK)

 

プランターの方も、試してみたい方はやってみましょう。

Step3 草マルチで草を味方に!

 

自然農の基本の一つに「草マルチ」があります。草を邪魔者扱いし、排除するのではなく、味方にするやり方です。

 

1.野菜の株周りの草は地際から刈る

2.刈った草を株の周りに敷く

3.その外側の草は邪魔にならない限りそのままに

 

草マルチをすると

 

1.マルチの下の草を抑えてくれる

2.草が分解され土を肥やす

3.土の乾燥を防ぐ(お肌の保湿)

4.マルチの下が隠れ家になり、ミミズや微生物などの住処となることで土を耕してくれる

 

ニンニクの草マルチの動画(6分)

実践編(リーフレタス)

リーフレタス自然農

 

プランター・自然農の畑でも、初心者でも非常に育てやすい野菜の一つです。

 

作り方まとめPDFは → こちら

 

本州なら5月までが種まき時期です。間に合わなければホームセンターなどで苗を買って挑戦してみましょう。プランターなら種を直接蒔いて大丈夫。

 

プランターは大豆のこともあるので、60㎝×30㎝×深さ30㎝程度のものをご用意下さい。

  

種は持続可能という意味で自家採取が理想です。でも我が家ではリーフレタスは販売されたものを購入しています。(種を採り、保管するのが大変だから)まずは、そう難しく考えず気軽にチャレンジしてみて下さい♪

 

(以下 簡単なまとめです)

 

1.種まきと土のはなし(16分)

 

タンポポと同じキク科なので虫や病気に強く、土壌の状態はあまり気にしなくてOKです。気になる人は、弱アルカリ性を好むので、薪ストーブの灰・乾燥剤に入ってる石灰など身の回りにあるもので中和。なければ有機石灰=蛎殻を購入したり、種まき用の土を購入。

 

ポットなら3粒ずつくらい播き、薄く土をかぶせ、たっぷり水をかけ、発芽まで数日

 

2.間引き(1分)

 

芽が出て来たら、元気な葉を2~3個残す

 

3.植え付け(7分)

 

畑の境界を明確にし、表面の草を刈り、むき出しにした土の上に刈った草を被せる(=草マルチ)数日置いて土が落ち着いたら苗を植え付け。(今回は置かずに植え付けました)



実験結果

種播きの動画の中で ①木の灰②何もなし③乾燥剤の石灰を土に混ぜ(画像左から順)苗の成長を比べてみました。

明らかに、左の木の灰を混ぜたものが成長がいいいですね!木の灰にはカリウムが多く含まれ、葉や根の成長には欠かせません。


 

経過


植え付けて10日間でこれくらいに成長しました。もう少し大きくなったら、育った葉っぱを下から順に収穫して頂きます。とうだちするまで食べられます。


実践編(プチトマト)

 

夏野菜の中で、もっとも育てやすく、病気にもなりにくいのがプチトマトです。プランターでも充分育ちます。育てるコツは「トマトはラテン系」ということ。もともと中南米の乾いた・陽射しの強いところが原産なのでカラッと日当たりのいい所が好きです。

自家採取の固定種の種から育てるのがベストですが、今回はホームセンターで苗を買ってきました。

苗には普通の苗と接ぎ木苗があります。トマトは同じナス科の植物との連作障害が起こりやすいため、3年の間にトマトやナス、ピーマン・じゃがいもなどのナス科の野菜を育てた畑では、うまく育たないことがあります。接ぎ木苗では連作障害が起こりにくいので時と場合によって活用してみて下さい。

 

プチトマトの植え付け (7分)

 

●脇芽とり

 

そのままにしておくと脇芽が育ち、茂り過ぎて実の育ちも悪くなります。メインの1本を残し脇芽は早めに摘み取りましょう。傷口から病気にならないよう清潔なはさみで切ります。晴れが続く日に行う方が感染しにくいです。

 

●支えに結び付け

 

トマトはそのままでは自立できないので、支えに結び付け育てます。きつすぎない&ゆるすぎないように。土に還る麻ひもなどをお勧めします。

 

6/9 動画 → 脇芽とり・支えに結ぶ (4分)

実践編(ショウガ)

 

ショウガは薬効も高いうえに、ほとんど手がかからず、自然農でも簡単に育てられます。コツは「ショウガは湿り気&暑さが好き」ということ。だから5月頃十分暖かくなってから植え付けます。乾燥させないように草マルチを厚くするのコツです。ぜひ試してみて下さい。

植え方や深さなどは動画を参照ください。芽が出るまで1カ月以上かかり、あきらめかけた頃に新芽を発見すると感動します!あとは、たまに葉の周りの草を刈るくらいで、ほぼほったらかしで大丈夫。10月頃葉が枯れたら収穫です。

 

ショウガの植え付け(7分)

実践編(大豆)

 

メインイベントの大豆です!10月頃、豆として収穫するタイプ(晩生)の種まきは夏至の頃です。その前の畑の準備を動画で説明します。(プランターの方は別途)

 

● 種まき前の準備 ポイントは3つ

 

①前年に大豆を育てた場所はNG ②痩せた土地でもOK ③事前の草刈りは直播きなら草丈10㎝くらい残して、ポットで育てて畑に定植なら土の地肌が見えるくらい(刈った草はその場に敷いて草マルチに)ではみなさん準備しておいてね、chao!

大豆の種まき前の準備 (6分)

 

※ 「なぜ夏至を過ぎて蒔くのか?」

今回の種類は、晩生・短日性といって日が短くなる時にゆっくり育つ種類です。早くまき過ぎると、ヒョロヒョロ上に伸びすぎて実を付けないので「夏至の頃」種まきをします。

 

● 種まき

 

①プランター編(30×60×深さ30cm)

 

土を入れ 2か所×2粒 深さ3センチくらいに蒔く。鳩が多い所はらテグスを張る。初期は豆が蒸し暑さで腐る場合があるので、水を大量にあげすぎない。

 

大豆種まき・鳩よけ・土集め(9分)

 

②ポット編 (直径6㎝)

 

土を入れ2粒×深さ3センチに種まき。

 

ポットの種まき(3分)

 

③畑直播き編 (畝幅60 30~40㎝感覚で2粒ずつ)

 

種を蒔くところだけ草刈り&根っこも切る。2粒ずつ深さ3㎝に種蒔き。軽く押さえて、ふんわりカムフラージュの草を被せる。草があるおかげで水はあげなくても、朝露があるので自然に任せて大丈夫。

 

大豆畑に直播き編(3分)

 

● 定植

 

ポットで育てた苗を畑に定植します。双葉がポロっと取れる頃が目安ですが、本葉が育ってきたらそれまでに定植しても大丈夫。定植直前にたっぷり苗に水をあげる。畑は草丈10cmに刈っておく。植える所の草を刈り、鎌を縦に使い根っこを切る。双葉があるうちは双葉の下まで、取れていたら本葉下5cmまで深く植えることで、茎から根っこが出て安定する。植穴に苗を密着させ(毛細管現象で水を集める)、植えたあとはむき出しの土に草を被せておく。植える間隔は30cm~40cm。

大豆の定植(11分

● その後

茎がヒョロヒョロ伸びて来たら、一番下の葉の5㎝下まで土寄せ。(プランター・畑とも)

自然農の畑の場合は基本水やり不要。しかしあまりにも乾燥してグッタリしてたら、出来るだけ夕方に水をあげる。特に花がつく頃は水を必要とするので、しっかり目に。肥料は基本必要なし。コガネ虫などの被害が出だし、このままでは全部やられそうならやむ得ず捕殺。畑のばあい、草刈りは短めにして風通しをよく(カメムシに居つかれないように)

 

大豆のその後(6分)

 

朝露があれば炎天下でも水は補給されるので水やりの心配なし。葉が縮れてクルクル巻いてきたら、中に蛾の幼虫がいる。どんどん広がり豆も食べられてしまうので、葉ごと切り落とす。夏までは葉の勢いがあるのでそれでも大丈夫。

 

大豆の虫と火のエナジ―(5分)

大豆の花(3分)

 

大豆もうすぐ収穫(4分)

 

大豆の収穫(5分)

 

大豆のエッセンス(4分)

実践編(落花生)

 

●落花生のたねまき

落花生も育てやすい豆の代表です。大豆と同じく瘦せた土地でもOK。乾燥高温を好みますので、湿りやすい畑なら畝を高めにして下さい。土を肥やしてくれたり、ナスやトマトなどの近くに蒔いておくと、落花生の根に共生する根粒菌の働きで肥料分を補ってくれます(=コンパニオンプランツ) 収穫は10月頃です。

5/28動画 → 落花生の種まき (5分)

●腸内環境と健やかな畑

落花生を植え付ける目的の一つに、畑表面を覆うことで野菜以外の草が生えにくい環境をつくることがあります。リビングマルチと呼ばれる手法は、乳酸菌などを摂取することで善玉菌を腸内に増やすのと同じような考え方です。

 

6/2 動画 → 腸内環境と健やかやな畑(9分)

実践編(小豆・ささげ)

 

●小豆・ササゲの定植

夏の朝早く畑を訪れると、朝露に輝いてそれはそれは美しい紫色の花を咲かせてくれます。小豆も同じ種類でお赤飯やあんこにして食べます。連作を嫌いますので、2年くらい育ててない場所で、出来ればやや乾燥気味の場所を選びます。同じくマメ科なので、やせた土でも大丈夫。

品種にもよりますが、うちの畑では6月頃十分暖かくなってからの方が素直に育つようです。

 

●徒長したら深植えする

 

定植までのやり方は、ポットで育てる野菜に共通なので参考にして下さい。ヒョロヒョロ徒長した苗でも、深植えすることで茎の部分から根を出しますのでむしろ安定します。(大豆やトマトなども同じです)

●あるものを活かす(ブリコラージュ)

 

最後の竹の立て方は、グリンピースなども同じです。じゃまもの扱いされて、役に立たないと思われていたものが、立派に役目を果たせるようにする=Healが自然農の大切な所です。

 

6月4日動画 → 小豆の定植・白菜の種・竹の支え (9分)

 

●いい土とは?(団粒構造の作り方)

 

いい土とは水はけがよく水持ちもいい不思議な土です。団粒化と呼ばれる構造が出来ることが大切なのですが、それは人が耕しても作ることが出来ません。「自然のチカラで団粒化しやすい環境を整えて待つ」そんな自然農の根幹にかかわる大切な考え方です。

 

6月4日動画 → いい土ってどんな土?団粒化した土をつくるには? (2分)

実践編(ピーナツかぼちゃ)

 

自然農では抜群に作りやすい、病気にも強く、肥料も要らずおススメのかぼちゃです。粘質系のスープやお菓子などに向いている種類です。かぼちゃのカスタード大好き!

うちの畑では6月頃に蒔いた方が上手く育ちます。どんどん広がりますので広いスペースが無いと難しいですが、蒔いた後放任でも全然OKなので、どこか草ボウボウの空き地があればこっそり種を蒔くのもありかと(笑)

 

強いのでポットで育てなくても、直播きで大丈夫。ウリハムシ除けには、動画で紹介したニンニクの間に植えたり、ライ麦の間に植えたり工夫してみて下さい。うどん粉病にも強いです。

我が家ではハブ茶と共生して育てていますが、マメ科・イネ科と相性がいいので例えばトウモロコシと一緒に育てるのもありかと思います。(我が家はトウモロコシはカラスに狙われるので諦めました)

 

6/4動画 → ピーナツかぼちゃ・ハブ茶との混植・ライ麦の間に植える作戦 (5分)

 

● ウリハムシと地力と腸のチカラ

 

かぼちゃと同じウリ科のキュウリも、苗を植え付けた頃はウリハムシに若い葉っぱを狙われます。最初はとても心配になるのですが、地力がしっかりしていれば、ウリハムシに食べられるより、野菜の成長力の方が勝り、次第にウリハムシも寄せ付けないようにグングン育ちます。

 

人間の赤ちゃんも、病気がちだったり、最初は心配が絶えませんが、地力=腸のチカラ(腸内細菌バランス・免疫バランス・生命力)がしっかりしていれば、やがてそれも乗り越えてくれます。心配でもしばらく様子を見てみることも大切です。

 

6/9動画 → ウリハムシと地力と腸力 (2分)

キーワード

・ブリコラージュ

 

今そこにあるものを組み合わせ、目的のものを創り上げること。常に未完・常に微調整。

 

対極にあるのは設計図やレシピを出発点にして、材料を揃え、設計図通りのものを計画通り作ろうとすること。フランスの文化人類学者、レヴィ=ストロースのことば。

 

・Heal

 

邪魔者扱い、忌み嫌われ、除外されていたもの(ゴミ・嫌な出来事・しくじり・病気・・・)を、見方を変え、加工し、再び全体性の中に組み込むこと。リサイクル。

 

・間接的アプローチ

 

複雑に絡み合い、流動的に変化するもの(=複雑系)と向き合う時、目の前に起こっている現象に直接働きかけるのではなく、一段深くに働きかけること。

 

・なんかいいかんじ

 

複雑に絡み合い、流動的に変化するもの(=複雑系)と向き合う時の指針。誰しもが持っているけど、それを信じられなくなる。

 

・ちいさなトライアル&エラー

 

複雑系との具体的な向き合い方。ちょこっとやってみて、そのフィードバックを受けて、微調整