はじめに
慢性腰痛に対して「運動が有効である」ということは、すでに広く知られています。
●では、どんな運動を・どのくらい行うと最も効果的なのでしょう?
本記事では、2025年に発表された「腰痛に対する6つの運動介入の有効性の評価」というシステマティックレビューをもとに、整理していきます。
※ システマティクレビューとは 世界中の研究結果を統合して分析した信頼性の高いデータのことです
2025年システマティックレビューのポイント
Chengらは、腰痛に対し6つの運動療法(体幹安定トレーニング、太極拳、水中療法、ヨガ、スリングエクササイズ、複合トレーニング)がどのように効果があるか 42本の研究を抽出し、比較しました。
以下主な結論です。
● もっとも効果のあった運動は?
・ 6種類すべての運動療法は改善に有効
・ 最も効果が大きかったのは「ヨガ」 (SMD -1.97 劇的な効果)
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SMD |
臨床的な意味 |
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0.2 |
「少し良くなった」 |
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0.5 |
「確実に改善」 |
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0.8 |
「はっきり改善」 |
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1.2 |
「非常に改善」 |
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1.5–2.0 |
「劇的な改善」 |
● どのくらい行うのが最適?
・ 1回あたり30分以内
・ 週4回以上
・ 4週間以内
つまり→ 短時間 × 高頻度 × 短期間 が最も効果的。
なぜヨガがこれほど効果があったのか?
ではなぜヨガがこれほどまでに効果があったのでしょう?
その前提として、慢性腰痛は
・筋肉や関節の問題だけでなく
・神経系の変化
・心理的・社会的要因
などが複雑に関わることで
痛みが続くことが明らかにされています。
・・・
言い換えると慢性腰痛改善は
「筋肉を鍛える」「ストレッチする」という肉体へのアプローチだけでなく
「身体の使い方や感じ方、関わり方を変える」という、全人的な関わりが不可欠なのです。
・・・
その意味で、ヨガの全人的な関わり方(ソマティクス)が、効果を発揮したといえるのでしょう。
逆に言えば「決められた通りのポーズをするだけ」「腰の○○筋ストレッチをしましょう」というような内容では、本当の効果を発揮できないと考えられます。
まとめ
慢性腰痛の改善にはどの運動療法も有効です。
しかし
・どの運動を選ぶか以上に
・どのように身体と関わるか
が重要になります。
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つまり
・「何をやるか」だけでなく
・「どうやるか」
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最後に
もし
運動をしても改善しきらない
繰り返す腰痛に悩んでいる
と感じているのであれば、
運動の種類を変えるだけでなく
身体との関わり方そのものを見直す
という視点がヒントになるかもしれません。
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▶︎ 身体との関係性から腰痛改善を学びたい方へ
筆者
著書「感じてわかるセラピストのための解剖生理」 5万部のベストセラー







