のみ友通信 115号「ゆらがないもの」

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★ のみ友通信 第115号 ★

 

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2022/7/18

 

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みなさんは「ノストラダムスの大予言」

ってご存じですか?

 

僕たちの世代なら覚えますよね(笑)

 

「1999年7月に地球が滅亡する」という

本が、当時大ベストセラーになったんです。

 

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最初は面白半分だったんです。

 

「あるわけないでしょ」って。

 

でも、1999年が近づくにつれ

絶対大丈夫!と信じてたことが次々崩壊し

一気に心がグラつくのを感じました。

 

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・1991年 ソ連崩壊

・1995年 阪神淡路大震災

 オウム真理教地下鉄サリン

・1997年 拓銀・山一破綻

・1998年 長銀・日債銀破綻

 

神戸生まれで、当時銀行に勤めていた

自分にとってまさかの連続でした。

 

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いま、時代は当時と似たような

不安定さを感じます。

 

世の中がグラついてくると

私たちは安定した拠り所に

つかまりたくなるものです。

 

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勇ましく

「○○だから○○なのだ!」と

断定的に言われると

迷いを断ち切れるような気持になる。

 

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そんな心の隙間に入り込むのが

当時マスコミを賑わせたオウムや

統一教会などのカルトです。

 

第1次世界大戦後の不安な時期に

突如現れたヒトラーも同じ構造です。

 

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・一見よさげな主義主張

・少しだけ科学的な真実を含ませ

・仮想敵をつくりだし

・断定的・排他的もの言い

・教祖的な権威者とヒエラルキー

 

そんな組織が驚くほどたくさんあるの

みなさんも気づきますよね・・・。

 

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安倍元首相の事件をきっかけに、今再び

カルトについての報道が増えていますが

 

今はむしろカルトという形ではなく

巧妙に健康やメンタルケアの形をとる

危険な組織が乱立していることに

強い危惧を感じます。

 

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そんな中、僕たちはなにを拠り所に

すればいいのでしょう?

 

客観的な科学?それとも?

 

今日はそんなおはなし。

 

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● 目次

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・ のみ’s Bar「すべてはゆらぐ」

 

・ 解剖学オンライン/7月開講

 

・  のみやま出没情報

 

・  編集後記

 

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● のみ’s Bar「すべてはゆらぐ」

 

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いつもは、読んだ本の紹介なのですが

今回は冒頭のお話の続きです。

 

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「絶対にゆらがない拠り所」

 

私たちがそう信じていたものの一つに

科学があります。

 

しかし1990年代にはそれすらも

ゆらいでしまうのです。

 

旧ソ連の崩壊は、まさに

国家の科学的管理の失敗でした。

 

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食料生産や人員配置などすべてを

優秀な官僚が科学的に計画・管理すれば

「夢の国家になるよ」というものです。

 

その崩壊は、科学的管理手法の限界を

全世界に見せつけた出来事でした。

 

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でもなぜ科学的管理手法が

うまく行かなかったのでしょう?

 

その答えはシンプルです。

 

「自然も経済も複雑にゆらぐから」です。

 

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たとえばグラグラする

バランスボールの上で安定していられるのは

 

最初から「ああして→こうして」と計画通り

コントロールをするからではなく

 

状況に応じてちいさな微調整を繰り返し

ちょうどいいバランスを保っているからです。

 

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ここで整理しておきたいのは

従来の科学的な計画管理手法が

役に立たないのではなく

 

ゆらがない「短期・部分」なら得意だけど

ゆらぎの多い「長期・全体」は苦手ということ。

 

使い分けが大切なのです。

 

科学の限界、それを裏付けたのが、皮肉にも

20世紀後半に進化した複雑系科学でした。

 

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カラダにおいて

長期全体の健やかさを担当しているのが

本来の東洋医学です。

 

その手法は複雑系科学と

多くの共通点があります。

 

そして東洋医学の根っこにあるものこそ

「全ては移ろいゆらぐ」という哲学です。

 

僕にはそれが波乗りと同じ感覚なんです。

 

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長くなりました。

 

ここで伝えたい最大のポイントは

 

世の中が不安定に揺らぎだす時

長期的な指針にすべきは

 

「ああだから→こうだ!」と

断定的なもの言いをする人でもなく

科学で全てを管理する姿勢でもなく

 

自分の内側に感じる「なんかいい感じ」

そことのズレを小さな微調整を通じて

チューニングすること。

 

それがカラダとの対話です。

 

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● 解剖学オンライン講座 7月スタート

 

(録画視聴可 × 体感型 × 火曜夜 )

 

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この講座で伝えたいことも実は同じです。

 

機械のように 身体を操作するために

解剖学を使うのではなく

 

身体を感じ・言い分に耳を傾けるために

解剖学を活かそうよ!という講座です。

 

それを他者と行うのがセラピー

自分の身体で行うのがヨガだと思うから。

 

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僕の一丁目一番地として

自信を持ってお勧め出来る講座です。

劇団四季のライオンキング的なやつ(笑)

 

録画だけの視聴もOKです

 

ぜひチェックしてみて下さい。

 

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広背筋が緊張すると?(3分30秒)

 

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● 編集後記

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このあたり書き出すと

どんどん長くなってしまいます。

 

またいつかまとめたいです。

 

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■本メールに関するお問い合わせ先

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Unplug-lab Japan 野見山 文宏&雅江

 

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